私がドラッカーのマネジメントに出会い、最も深くこだわりたいと思ったのが「セルフマネジメント」、中でもタイムマネジメントでした。
時間は誰にでも等しく与えられ、しかも取り戻すことができない唯一の資源。だからこそ、まず「自分が何に時間を使っているのか」を正確に知ることが出発点だと考えたのです。
2009年秋 ── Eternity Time Logとの出会い
iPhone 3GSを手にしてすぐ、有料で購入した時間記録アプリ「Eternity Time Log」。以来、約17年間にわたってひたすら記録を取り続けてきました。
ただ、記録を取ることは習慣化できたものの、フィードバック ── つまり記録を振り返り、改善につなげる部分がなかなかできていませんでした。
2015年 ── 「自分で作ろう」と決意
「記録はある。でもフィードバックしにくい。それなら、フィードバックしやすいツールを自分で作ればいい」
そう思い立ったのが2015年頃のことです。商品化も視野に入れ、仕事の合間を縫って何ヶ月もかけて開発に取り組みました。Eternity Time Logからのデータインポート機能と、ある程度の集計ツールが完成したところで一つの区切りとなり、開発はそこで中断。
もちろん、作成したシステム自体はずっと使い続けていました。しかし長く使うほどに「ここを直したい」「この機能がほしい」と気になるところが増えていたのも正直なところです。
AIコーディングとの出会い、そして決断
数ヶ月前、「AIによるコーディング支援を使えばアップデートできるのでは」と考えました。しかし、当時使用していたフレームワークがすでにサポート切れ。まずはフレームワークの更新作業が必要で、AIに手伝ってもらいながら進めたものの、想定以上に時間がかかります。
そこでふと思ったのです。
**「いっそ、まったく新しい環境でゼロから作り直した方がいいのではないか」**と。
2/12〜2/17 ── Vibe Codingで一気に再構築
作り始めたのは2月12日(木)の夜。そこから主に帰宅後の夜の時間を使い、ひたすらVibe Codingを続けました。
そして2月17日(火)──わずか5日間で、旧システムからの切り替えが完了。
切り替え後は、以前やりたくてもできなかった機能を少しずつ追加し始め、今後実装したい機能のメモもどんどん膨らんでいきました。
さらにその先へ ── iOSアプリ開発にも着手
「どうせなら、時間記録ツール自体もこのシステムと連動させてしまおう」
そう思い立ち、iOSアプリの開発にも着手。翌朝には入れ替えができそうなところまで形になっていました。
17年間お世話になった「Eternity Time Log」からの卒業です。
生成AI時代のものづくり
あらためて感じるのは、生成AIの進化の凄まじさです。
私は30年以上IT業界に身を置いていますが、生粋のプログラマーというわけではありません。しかし今、AIの力を借りることで、「こういうものが欲しい」というビジョンさえあれば、それを自分の手で形にできる時代が来ています。
10年前に中断せざるを得なかったプロジェクトが、5日間の夜の作業で蘇る。これは、長年の業務経験で培った「何が必要か」を知る力と、生成AIの「それを形にする」力が掛け合わさった結果だと思います。
経験 × AI ── この組み合わせが、新しい可能性を拓く。
タイムマネジメントへのこだわりは、これからも続きます。ただし今度は、自分自身が作り上げたツールとともに。